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【第1章】最初にやったことは“収支の見直し”だった
この章では、借金生活からの脱出を目指す中で、最初に取り組んだ「収支の見直し」についてお話します。
お金が見えていなかった
正直、自分が何にいくら使っているのか、まったく把握していませんでした。
「なんとなく財布の中の金額で生活している」そんな感じ。
視界に入っていたのは、せいぜい家賃と光熱費くらい。他の支出は「なんとなく」で、把握してるようで全然していませんでした。
でも本当にやばかったのは、「やばいとわかってても、何もしてなかった」ことでした。
固定費を見直す。それだけでもかなり違った
「家計簿をつけなさい」とよく言われますが、正直、それが怖かったんです。
悲惨な数字を見るのが怖くて、目を逸らしたくて仕方ありませんでした。
しかしもう、ほんとに限界。怖いと言っている場合ではない。
とりあえず家計簿をつける前に、デカいのを削ろうと思い、固定費の見直しに集中しました。
- 家賃の安い部屋に引っ越しを検討
- スマホを格安SIMに変更
- サブスク類を一掃
- 未使用クレジットカードの処分
アルバイトも変えた。「慣れた職場」より「条件のいい職場」へ
今までのバイトは、正直時給も安く、ダブルワークで体力も精神もギリギリ。
「給料がいいところで働いたらもっと違うのだろうな」って気持ちはありましたが、
慣れた職場を変えたくなく、環境の変化が怖かった。
でも、ギリギリの生活を脱出したいと思っているなら、それはつまり環境の変化を望んでいるということ。
自分の中の矛盾と葛藤がぐるぐると回る毎日。
しかし、本当に限界が迫った時、環境を変えるしかないと腹を括りました。
思い切って求人サイトを毎日見て、条件の良いところを探し、
未経験だけど待遇の良さそうな職場に飛び込みました。
結果、時給も上がり、職場環境も良くなりました。
現在はダブルワークせずに済む高時給の職場で、社会保険にも加入。福利厚生も効いています。
今更ですが、もっと早く転職していれば良かったと感じています。
今行動すれば、3カ月後、半年後、一年後が変わる。
現状維持は緩やかな下り坂。ずっとそのままではなく、状況は悪くなる。
「変化を恐れないこと」の大切さを、身をもって実感しました。
節約は“我慢大会”ではない
節約って、我慢だと思ってたんですよね。
でも実際は「ムダな出費に気づく」だけでも効果がありました。
たとえば、仕事中に自販機で買っていた1日1本のドリンク。これを辞めました。
麦茶のティーバッグを200円弱で買えば、54リットル分くらい作れます。
そうすると、週5で働いて月に大体21日勤務。1ヶ月に3,000円は浮きました。
浮いた金額が見えると、節約効果の実感が湧きます。
小さな成功体験の積み重ねが、家計の改善につながりました。
家計が改善されてくるのを実感すると、節約は我慢ではなく、
楽しさすら覚えてきます。
節約の成果が通帳に反映されてくると、頑張る気持ちが湧いてきます。
通帳の数字が少しずつ増えていくと、不安は薄れ、心に余裕が出来てくるのです。
小さなコントロールが、やがて大きな流れに
「金がない、金がない」って嘆いていただけの頃と違って、
支出を抑えて、収入を増やそうと実際に動いたことで、
少しずつ、自分の手にお金を取り戻している実感が湧いてきました。
本当に大事だったのは、小さな一歩を踏み出すことだったんです。
・無駄な出費を減らし、お金の流出をストップ
・ゆっくりだが、少しずつ貯金が出来るようになる
・貯金の数字が増えてくると、不安が薄れ、安心感が増し、心が安定してくる
・小さいながらも、次の将来のステップを考える事が出来る
まとめ:最初に見直した項目リスト
- 🍙 毎日の食費:ドリンクやお菓子、コンビニの習慣を見直し
- 🏠 家賃:固定費の王様。家賃が安くなれば引越代は半年ほどで採算が取れる
- 💼 アルバイト:慣れより条件を優先して転職
- 📺 サブスク:惰性や気付かず払っていたものを一掃
- 📱 スマホ代:格安SIMで月額を半分以下にカット
- 💳 未使用クレジットカード:不要な年会費をカット
次回は「お金の使い方そのもの」を変えた話。
思考そのものをリセットしていった過程を、次章でお届けします。
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