目次
【第0章】借金生活の始まり:サラリーマンを辞めた日から全てが変わった
サラリーマンを辞めた、それが始まりだった
今振り返ってみれば、借金生活の第一歩は、サラリーマンを辞めたところから始まっていました。
当時勤めていたのは、東証一部上場の大企業。
会社としては安定していましたが、私はずっと平社員のまま。
このまま会社と寮を往復して、ただ老けていくだけ。
「この先、自分は何をして生きていくんだろう」と思ったとき、未来がまったく見えなかったんです。
そして、逃げるように会社を辞めました。
「自由になりたい」という思いだけで。何の目的もなく、準備もせずに。
でも、後になって気づきました。
飼いならされていた方が、実は楽だったんだなって。
初めての一人暮らし、そしてフリーター生活へ
寮を出て、一人暮らしが始まりました。
正社員じゃない、保険もない、収入も不安定。
思ったより、生活にはお金がかかりました。
社会保険を自分で払うということが、こんなに大変だとは思っていませんでした。
金銭感覚は完全に甘かったのだと思います。
でも、現実を見ても「お金の勉強」をしようとはしませんでした。
貯金の減りが早すぎる現実
退職金や貯金があったので、しばらくは何とかなっていました。
でも、収入がないと貯金の減りはものすごく早い。
アルバイトを始めましたが、収入は必要最低限で、赤字スレスレの生活が続きました。
徐々に、将来を守るための貯金が削れていき、
未来がどんどん不安で真っ暗になっていきました。
楽して稼げる道を探して
そんな中で、「なんとか一発逆転できないか」と思うようになります。
正直、サラリーマンのようにコツコツ働くのはもう嫌だった。
「もし稼ぐなら、大きく稼がなきゃ意味がない」と思っていました。
今考えれば、完全に勘違いしてました。
能力も経験もないくせに、大きく稼げるはずがない。
でもその時の私は、甘い言葉に乗せられて、
ネットワークビジネス、情報商材、怪しい副業に手を出しました。
やっているつもりでも、金は減る一方
それなりに「やってる感」はありました。
「自分は動いてる、努力してる」と思い込んでました。
でも、気づいたら手元にお金はほとんど残っていない。
気持ちばかりが焦って、イライラして、
タバコもビールもやめられない。
ストレスを消すためにまた出費して、
お金を増やしたくて始めたはずなのに、どんどんお金が消えていく。
落ちていく日々の中で、最後の一線を越えた
そのうち、国民健康保険を滞納するようになり、
ついに銀行口座が差し押さえられました。
絶望と現実が、一気に襲ってきました。
それでも私は何とか働こうと、低時給の飲食バイトを掛け持ちしました。
でも、起死回生を狙って始めたことはどれも空回り。
出費だけが残って、またマイナス。
次章への導入
この頃はまだ、私は「本気でやり直す覚悟」ができていなかったんだと思います。
「いつかうまくいくだろう」「そのうち何とかなる」――
そんな甘さが、全部をダメにしていたんです。
でも、ある日。
「本気で、何かを変えなければ終わる」と、ようやく思い知りました。
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