目次
🔰【第1章】なぜ貯金だけでは足りないのか?
① インフレの現実を知ろう
◼ 100万円の価値って、ずっと同じ?
「100万円あったら何が買える?」と聞かれて、今なら冷蔵庫やテレビ、家電をいくつか揃えられるイメージがありますよね。
でも、20年前──2005年ごろの100万円は、もっと多くのモノが買えました。
たとえば…
・牛乳が1本100円くらいだったのが、今では200円前後。
・マクドナルドのハンバーガーは2005年で100円。
つまり、「お金の数字は同じ」でも、そのお金で買えるモノの量は年々減っているのです。
◼ それが「インフレーション(インフレ)」です
インフレ=物価が上がること。
お給料が上がればいいのですが、それ以上に物価が上がってしまうと…
→ **実質的に生活が苦しくなる(=お金の価値が下がる)**というわけです。
◼ じゃあ、貯金しておけば安心?
もちろん、貯金は大事です!
突然のケガや病気、失業などに備えるための「生活防衛資金」は必要です。
でも──
たとえば、貯金で得られる金利は現在は0.2%程。定期預金であればもう少し上がるが、それでも1%を超えない。
それに対して、物価は年1〜2%ずつ上がっていたら……
→ 「銀行に預けていただけ」で100万円の価値が減ってしまっている、ということになります。
◼ “お金を守る”つもりが、“お金を減らしている”かもしれない
これはとても皮肉ですが現実です。
だからこそ、
お金の価値を「守る」ために、投資や運用という選択肢が注目されているのです。
② 老後2000万円問題の正体
◼ 年金って、本当に足りるの?
2019年に金融庁が発表した「老後2000万円問題」の報告で、日本中がざわつきました。
要点はこうです:
夫婦2人で老後を迎えたとしても、年金だけでは生活費が足りず、平均で月5万円くらい赤字になる。
それが30年続くと、約2,000万円の不足になる。
◼ なんでそんなに足りないの?
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平均的な年金支給額は、夫婦合わせて月20万円ちょっと
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一方で、平均的な老後の生活費は月25万円以上と言われている
差額は月5万円。
これが年間60万円、30年で1,800万円〜2,000万円になります。
◼ 若い人ほど「もらえる額」はもっと少ないかも…
今の若い世代が老後を迎える頃には──
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少子高齢化がさらに進み
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働く世代が減ることで年金制度がより厳しくなり
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年金の受給開始年齢が引き上げられたり、金額が減る可能性も…
つまり、「もらえる金額は減る可能性は高く、物価は確実に上昇していく」という
厳しい現実が見えてきます。
◼ 投資は、“老後の備え”ではなく“人生の備え”
今のうちに、「貯金+運用」の考えを持っていないと──
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老後どころか、数年後の未来にも不安が残ります。
ですが逆に言えば、今、ほんの少し行動するだけで未来が変えられるのも事実です。
💡 ここで伝えたい「やさしい真実」
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貯金は大事。でも、それだけでは「お金の価値」は守れない
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未来の生活は「もらう」より「自分でつくる」時代
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投資は、富裕層だけのものじゃない。未来を守る手段のひとつ
→次の章:将来の不安を解決する【第2章】投資って危険?安全?──正しく知る
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