優しさという最強の個性
これは私の持論ですが、性格というものは人生の中で大きく変わることはあまりありません。
もちろん、何かのきっかけや人生の転機によって考え方が変わることはあります。
新しい価値観を知り、物の見方が増えることもあるでしょう。
しかし、それでも性格のベースはそう簡単には変わらないと感じています。
少し乱暴な言い方をすると、嫌な人はずっと嫌な人のままです。
酔っぱらって暴行事件を起こしてしまうような人もいますが、あれはお酒のせいでそうなったわけではなく、元々そういう気質を持っていることが多いと思います。
車のハンドルを握ると急に乱暴になる人もいますが、あれも性格が変わったのではなく、元々内側にあったものが表に出ただけでしょう。
そう考えると、性格というものはある程度決まった土台の上で人生が進んでいくのだと思います。
そんな中で、「優しい」という性格を持っている人は、実はかなり恵まれています。
言ってしまえば、天性のレアスキルのようなものです。
なぜなら、優しさは後から鍛えることが非常に難しいからです。
例えば、優しくて気弱で仕事ができない人がいたとしても、仕事は鍛えることができます。
知識を覚え、経験を積み、回数をこなしていけば、仕事はだんだんできるようになります。
仕事ができるようになれば、自信もついてきます。
気弱な性格も、少しずつ改善されていくでしょう。
しかし「優しくなれ」と言われて、優しくなるのは難しい事です。
優しさは技術ではなく、もっと根っこの部分にあるものだからです。
だからこそ、優しい人はそれだけで大きな価値を持っています。
世の中には、仕事で成功し、資産を築き、多くの人から信頼を集める「成功者」と呼ばれる人たちがいます。
しかし、その人たちが後から「優しさ」を身につけることは、実はとても難しいことです。
むしろ場合によっては、成功の過程で身につけた競争心や合理性が、優しさとは少し違う方向に働くこともあるかもしれません。
もちろん、成功と優しさを兼ね備えている人もいますが、それは決して簡単なことではありません。
そして、ここからが私の考えです。
優しくて、しかも不器用な人。
仕事が遅かったり、要領が悪かったり、自信がなかったりする人。
こういう人は、周囲から見ると「頼りない人」に見えてしまうことがあります。
しかし私は、こういう人を見ていて思うのです。
まだ頼りない人かもしれないが、既に得難いものを持っている。
優しさという最も大切な部分は、すでに持っている。
足りないのは経験や自信、仕事のスキルだけです。
それらは時間と経験でいくらでも伸ばすことができます。
だからこそ、優しい人は伸びしろが違います。
仕事が伸びた後、優しさで魅力がブーストされるのです。
世の中では、仕事ができる人が評価されます。
もちろんそれは大切なことです。
しかし私は思います。
優しさを持っている人は、それだけでとても価値のある存在です。
仕事は後からいくらでも覚えることができます。
ですが、優しさは簡単には身につきません。
だからもし、
優しいけれど不器用な人が近くにいるなら、
その人は「ダメな人」ではありません。
これから魅力的になる、まだ磨かれていない原石なのです。
私は実際、人生の中で何人かそういう人を見てきました。
優しい人が優しいまま育つと、追いつけない存在になります。
仕事も出来る上に、優しい。最強。
優しさは後付けできない最強の個性です。
優しくてダメなんてことは絶対にありません。
人の優しさ、自分の優しさを大切にしてください。

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